会議の掟(大茸章)
―キノコ国家会議における統一律―
第一章:会議の本質
一、会議とは、キノコ国家の運命を決する場であり、対話と投票によってすべてを裁定する。
二、いかなる時も、すべての出席国は投票権を行使せねばならぬ。棄権は許されぬ。
三、特使は発言の義務を負う。
四、特使の中より一名を議長と定め、各世代ごとに時計回りの順にこれを交代するものとする。
第二章:投票の構造
一、会議は各世代ごとに開催されるものとする。
二、会議は二段階投票制を採用する。
・第一投票にて、本世代の進行方針を決定せよ。選択肢は【同盟】もしくは【滅亡】とする。
・第二投票は、選ばれた結果に応じて以下を定める:
【同盟】では、会議参加国の総意により、どことどこが同盟すべきかを決定。当事国に拒否権はない。
【滅亡】では、滅ぼすべき国家をひとつ決定し、その国に対して【完全滅亡】か【属国化】の処遇を再度議決する。
第三章:同盟に関する律
一、同盟は会議により強制的に成立する制度である。
二、同盟関係にある国家は、投票時において同一の意思を示さねばならない。
票が分かれた場合、これを裏切りとみなし、同盟は即時破棄される。
三、裏切りの発覚は、以降の投票・外交において不信と制裁の種となる。
第四章:属国と宗主国
一、属国は宗主国に国旗を渡し、宗主国の意志に完全に従属する義務を負う。
二、属国は独自の投票権を持たず、裏切ることも許されない。その一票は宗主国と等しく扱われる。
三、宗主国が滅亡した際、属国は自由を取り戻す。
第五章:滅亡と選択
一、滅亡の決定を受けた国家には、ひとつの自由が与えられる。
すなわち――完全なる滅亡を選ぶか、属国として生き残るかの選択である。
第六章:女王の権限
一、女王は全会議の中で一度だけ権限を行使できる。
女王の権限とは何者にも邪魔されない特別なものである。
女王の権限はいついかなる時でも行使できる。
一部の女王は何度でも権限を行使できる。
第七章:大茸章からの啓示
一、啓示とは、彼方の星より届く神託である。一度示されたならば、すべての会議に等しく影響を及ぼすものとする。
二、啓示は、会議開始に先立ち開示される。これに抗うことは誰にも許されず、特使も女王もまた、これを尊重し、行動せねばならぬ。
三、啓示は一代限りのものにあらず。会議がいく世代を重ねようとも、星が新たな声を発するまでは、最初の啓示が世界を導き続ける。
第八章:終焉の定義
一、この会議に記録は残されない。女王の命も、特使の言葉も、やがて土に還る。
二、会議の終わりは以下のいずれかである:
・過半数以上の国家が一つの同盟関係にある
・過半数以上の国家が一つの宗主国の属国である
・自国以外の国家がすべて消滅
・すべての国家が滅亡
掟は記録されずとも、律は世界に根を張る。
そして、根を伝い、滅びを超えて、また始まりへと至る。